広域連携観光情報誌『motto』埼玉×長野×上越

「日本初の飛行場」は埼玉にあった!? | 所沢航空発祥記念館 取材こぼれ話

2023 春 vol.60

みなさんは、全国で8個しかない「海なし県」である埼玉が、
全国で10個しかない「空港なし県」でもあるということをご存知でしたでしょうか?
こうして見ると、ちょっと埼玉がかわいそうに見えますね(笑)

しかし、なんと!そんな埼玉は「日本で初めて飛行場が作られた場所」なんです。
時は1911(明治44)年。
平坦な地形や気候が飛行に適していたこと、また当時日本陸軍の気球隊が駐屯していた東京府・中野町から鉄道の便が良かったことから埼玉県の所沢が日本初の飛行場の場所に選ばれました。

現在その飛行場は残っていませんが、跡地が整備され「所沢航空記念公園」として県民の憩いの場になっています。東西に長い敷地は、当時幅50m、長さ400mあった滑走路の面影を感じさせます。

そんな所沢航空記念公園の敷地内に建てられたのが埼玉県立の「所沢航空発祥記念館」です。
今回は、誌面で掲載しきれなかった「所沢航空発祥記念館」さんの取材こぼれ話をお届けします。

まずお伝えしたいのが、「実物の航空機」が物語る力!
天井の高い展示館に入ると、出迎えてくれる十数機の実機の迫力に驚きます。
更に間近でその実機を見てみると、ボディがとことんシンプルに軽量化して作られていることや、空気抵抗を考慮して生み出された綺麗な曲線に目を奪われます。内部には細かなレバーやボタンやメーターがたくさんあることに気が付きます。モノとしてのカッコよさに惹かれると同時に、実際にこれらの機体に乗ったパイロットたちの緊張感が伝わってくるようです。
これは写真では伝わりきらないので、ぜひ現地で体感していただきたいです。

2階の「所沢メモリアルギャラリー」も見応えがあります。
ここでは所沢という地がどのように航空の歴史に貢献してきたかを知ることができます。所沢が「日本の航空発祥の地」だということが伝わってくるコーナーですので、ぜひ立ち寄ってみてください。
ジオラマや写真、展示品も多く、中にはアニメで見たような、ロマンあふれるパイロットのゴーグルや手袋の展示もあります。

そして、お帰りの際には1000種類以上のグッズがあるミュージアムショップへ!
懐かしいヒコーキのおもちゃ(写真)や凧も売っています♪
公園の芝生広場で飛ばすことも出来ますよ。

のんびりとした公園と、充実の内容の記念館。
まだ訪れたことのない方も、むかし社会科見学で訪れた!という方も。
ぜひ遊びに、学びに、訪れてみてください!



所沢航空発祥記念館
〒359-0042 埼玉県所沢市並木1-13(所沢航空記念公園内)
TEL:04-2996-2225
https://tam-web.jsf.or.jp/

休館日/毎週月曜日(祝日の場合は開館・翌平日休館)
        年末元日 12月29日~ 1月1日
        ※その他、展示保守点検等により臨時休館する場合がございます。
開館時間/9:30~17:00(最終入館 16:30)
入場料/大人520円 小・中学生100円 65歳以上(要証明書)420円 未就学児は無料
        ※大型映像館の観覧は別料金
駐車場/あり(普通車:1時間毎に100円 ※最初の2時間までは無料となります。)