広域連携観光情報誌『motto』埼玉×長野×上越

三町物語:「小江戸・川越」取材紀行~その5

2018 秋 Vol.46

「motto」2018年秋号の巻頭特集「三町物語」
  定番の観光地とはひと味ちがう、個性あふれる「小江戸・川越」スポットを紹介する最終回・第5回目。
  今回は、ちょっとディープでも、地元に愛される名店のこちらへ訪問。

赤いのれんが目印の、知る人ぞ知る牛蒡専門店

最後に紹介させていただくのは「斉藤牛蒡店」。
大通りから少し離れた場所にあるので、初めて行く人は見つけづらいかもしれませんが、中央小学校隣の、赤いのれんが目印のお店です。

販売しているのは、牛蒡と人参だけで作った昔ながらの「きんぴら」<写真2枚目・3枚目>と、今注目のヘルシードリンク「牛蒡茶」<写真4枚目>

現在は女将さんと、店長を勤める息子の福冨さんが2人で切り盛りしているこのお店、実は亡くなったご主人が60年前に始め、ご夫婦とご主人の弟さんの3人で営まれてきました。
ご主人から亡くなる間際に、「お店をこれからどうするんだ?この先に希望はあるのか?」と尋ねられた女将さん。ビジョンがあったわけではないそうですが、迷わず「希望はあるよ!何か開発するから安心して!」と答えたそうです。
それから試行錯誤の末生まれたのがこの「牛蒡茶」。
特に宣伝しなかったにもかかわらず、どこよりも健康的で美味しいという評判がクチコミで広がってゆき、今では全国各地から注文が殺到するまでの人気商品に成長しました。

昨年、福冨さんが後を継いでからは、乾燥機や牛蒡茶の新パッケージを導入。
「牛蒡」の文字が抜けて「斉藤店」になっていた看板や、色あせたのれんも全てリニューアルし、よりお客さま目線に立ったお店づくりを行っています。
「この子が来てから、ずいぶん楽になった」と目を細める女将さんに、こちらの胸も暖かくなりました。

いかがでしたでしょうか・・・。
今回訪れて気づいたのが、川越は友達同士やカップル、家族連れはもちろん、ひとりでフラッと入って楽しめるお店がたくさんあること。
東京都心から電車でおよそ1時間とアクセスもよく、突然「どこか行きたい!」と思い立った時にぴったりです。
さっそく次の休日は、自分だけのお気に入りの場所が見つかる川越散策に出かけてみませんか?

5回に分け紹介させていただきました「小江戸 川越」取材紀行。
取材にご協力いただきました、お店さん、神社さん、美術館さん、商店街さん、ありがとうございました。
また、読者のみなさん、最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
(ライター:まつもと)