広域連携観光情報誌『motto』埼玉×長野×上越

特集 motto×ラグビータウン熊谷 ~塚田 朗さん取材こぼれ話~その2
前回は、「ラグビータウン熊谷にふさわしい環境づくり」の施設の活用法についてのお話をお届けしました。
今回は、協会で普及に注力している「タグラグビー」についてご紹介します。
― タグラグビーとその取り組みについて教えてください。
タグラグビーの発祥はイギリスで、ハンカチを腰につけて、タッチしたらボールを離すことでタックルの危険性を排除し、ラグビーの基本を学ぶために始められました。
実は、このタグラグビーを日本に持ち込んだのが、熊谷工業高校のOBでもある勝田 隆さんなんです。(実は、あとで知ったことなんですがね・・・)
2008年に小学校学生指導要領の改訂で、タグラグビーが導入されました。
タグラグビーをする子どもたちが楽しそうで、どんどん上手くなっていく姿を先生方が見て授業に取りこまれるようになってきました。
タグラグビーは、誰か一人が上手いから勝てる訳ではなく、タッチされたらボール離して、仲間にパスしないといけない。チームの誰もが最低1回でもボールを触れるし、何よりチームワークであったり、コミュニケーション力が必要なんです。こうしたことが教育の現場で徐々に評価されてきたんです。
埼玉でも私が埼玉県ラグビー協会時代に、「彩の国プラチナキッズプログラム」に導入し、関東大会に出場したり、指導者育成、大会運営支援などを行ってきました。
2016年、ワールドカップ1000日前イベントとして、宮地克実さん(第1回ワールドカップラグビー日本代表監督)を招き、熊谷で「宮地克実カップ」を開催したんです。
宮地さんも「タグラグビーは、男の子も女の子一緒にできるし、面白いね」と評価してくれました。
こうした取り組みにラグビータウンである熊谷市も積極的に支援をしてくれて、現在は定期大会を開催しています。
一方で、タグラグビーにはまだまだ指導者不足という課題もあります。
なので、先生たちへの講習会も開催し、指導者育成にも取り組んでいます。
私自身の経験でもあるのですが、ラグビーは自他ともに成長できるスポーツだと感じているので、この熊谷で、子どもたちから大人まで、タグラグビーを通じて人間形成と自他の成長のお手伝いができればと思って普及活動に力を注いでいます。
最近では、熊谷市だけなく、神川町や寄居町からも大会運営や講習会依頼をいただくので、「よろこんで!ありがとうございます。行きます!」って…。ありがたいことですよ。
― なるほど。この取り組みが『育成と指導』の中核をなしている訳ですね。
ぜひ精力的に引っ張っていってください。
今回のこぼれ話はここまで。
次回は最終回です。熊谷市ラグビーフットボール協会理事長としてのこれからの目標と塚田さんの夢についてご紹介させていただきます。
次回もお楽しみに♪
(ライター:いさお)